イヌトウキとヒュウガトウキの違いを見分ける3つのポイントとは?同じと誤解される理由も解説

イヌトウキとヒュウガトウキを見分けるポイントイヌトウキ
イヌトウキとヒュウガトウキを見分けるポイント

イヌトウキとヒュウガトウキを見分ける3つの違いとは?

まず結論から言うとイヌトウキとヒュウガトウキは別の植物です!

イヌトウキとヒュウガトウキの違いは?

イヌトウキとヒュウガトウキの違いは?

違う植物と言われても、どこがどう違うのか気になりますよね。

この記事では、どう違うのか見分けるポイントを紹介します。

どちらが自分に合っているのか気になる方にもオススメなので読んでみてくださいね!

イヌトウキとヒュウガトウキを見分けるためのポイントは3つ。

  1. 栽培地と見た目
  2. 生薬かどうか
  3. クマリン系化合物YN-1を含有しているか

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

違い① 栽培地と見た目

イヌトウキヒュウガトウキ
栽培地域鹿児島県・四国・紀伊半島大分県の南部・熊本の阿蘇・宮城県の北部
草丈0.6~1m1~2m以上
収穫の仕方3〜5年育てた後1度のみ収穫親株・子株があり3年で花が咲き年に数回収穫できる

イヌトウキとヒュウガトウキはどちらもセリ科の多年草ですが、栽培地域や育ち方・見た目など様々な違いがあります。

イヌトウキは発見されたのは鹿児島県霧島地方ですが、現在では四国や紀伊半島などでも栽培されています。

イヌトウキの分布図

イヌトウキの分布図

草丈は0.6〜1m程度。

イヌトウキの草丈

イヌトウキの草丈

ヒュウガトウキは大分県の南部・熊本の阿蘇・宮崎県の北部にかけて栽培されています。

ヒュウガトウキの分布図

ヒュウガトウキの分布図

草丈は1〜2m以上になるものも。

大体イヌトウキの2倍くらいの大きさですね。

ヒュウガトウキの草丈

ヒュウガトウキの草丈

収穫に関しても、イヌトウキは3〜5年ほどかけて大きくなった後に花が咲き、その後枯れてしまうので収穫は一度限り。

それに対してヒュウガトウキは親株と子株があり、それぞれ3年目に花が咲きます。

花が咲いたら親株はイヌトウキと同じく枯れてしまいますが、子株があるので年に数回収穫できます。

イヌトウキとヒュウガトウキの花

イヌトウキとヒュウガトウキの花

こうして比べると似ているのは名前だけで全然別の植物ですね。

 

違い② 生薬かどうか

イヌトウキとヒュウガトウキで1番大きな違いと言っても良いのが、ヒュウガトウキは生薬に指定された医薬品で、イヌトウキは普通の植物という点。

生薬の写真

生薬

ヒュウガトウキは2002年に「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に「根」が登録されました。

専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リストのヒュウガトウキが記載されている一部を抜粋した資料

専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リストの一部抜粋

まだ21年しか経ってないなんて、結構最近の出来事でびっくりですよね。

生薬になったことで根が一般に販売できなくなったので、現在販売されているサプリやお茶には葉や茎が使われています。

一方イヌトウキは普通の植物なので、1番栄養価が高い根も使えるのでヒュウガトウキに変わる植物として近年注目されている植物です。

 

違い③ クマリン系化合物YN-1を含有しているか

成分が似通っているため効能や作用も同じものが多いですが、別の植物な以上違いはあります。

最も大きな違いは「イソエポキシプテリキシン(YN-1)」というクマリン系の有機化合物。

ヒュウガトウキ特有のクマリン系化合物イソエポキシプテリキシン(YN-1)の構成

クマリン系化合物イソエポキシプテリキシン(YN-1)

これはヒュウガトウキ特有の成分なので見分ける1番のポイントです。

YN-1は老廃物や毒素、余分な糖や塩分の排出を促進する働きがあるため血糖値や血圧が気になる方におすすめですよ!

 

イヌトウキを使った商品にはどんなものがあるの?

イヌトウキをヒュウガトウキの違いがわかったところで、次に気になるのがどんな商品があるのかですよね!

イヌトウキのサプリメントは血糖や血圧が気になる方や腎臓を元気にしたい方などに人気があります。

Amazonや楽天などのネット販売でも気軽に購入できるので、私も実際に購入して試してみました!

まずはイヌトウキのサプリメントを2つ紹介します。

  1. PREMIUMイヌトウキ
  2. 日本山人参

順番に見ていきましょう。

①PREMIUMイヌトウキ

Ulysses(ユリシス)のPREMIUMイヌトウキ

PREMIUMイヌトウキ 引用元:Amazon

美容機器の製造販売を行なっている株式会社スカンジナビアサービスが主催する「MISS JAPAN BEAUTYコンテスト」の痩身部門で2018年と2019年の2年連続グランプリを獲得しているサロン「Ulysses」が開発したサプリメント。

2020年からは新型コロナウイルスの影響で開催されていないので更なる連覇が期待されています。

とはいえ、「PREMIUMイヌトウキを飲めば痩せる!」というサプリではなく、痩せるためにも重要な腎臓を元気にするのを目的にしているサプリメントとのこと。

話題のイヌトウキを使ったサプリメントということで実際にAmazonで取り寄せてみました。

PREMIUMイヌトウキのサプリメントと1日の目安量12粒の写真

PREMIUMイヌトウキと1日の目安量12粒

1袋180粒(約15日分)入って、14,500円と値段はお高めです。

しかし、このサプリに関する論文と商品が未病学会という選ばれた品しか展示が許されない学会に展示されるなど信用度は高めかなという印象。

第29回日本未病学会学術総会(順天堂医科大学日の出キャンパス)にて 長岡功会長とUlysses院長林のツーショット写真

第29回日本未病学会学術総会(順天堂医科大学日の出キャンパス)にて 長岡功会長とUlysses院長林の写真

マカも配合されていて、それぞれ単体で摂るより相乗効果があるのがポイントです。

実際に飲んでみたところ、少し独特の匂いや味がしますがあまり気にならない程度でした。

PREMIUMイヌトウキの錠剤

PREMIUMイヌトウキの錠剤

目安の粒数が多いので一度に飲むと大変なので、朝と夜で半分ずつにするのがオススメ!

何よりずっと12粒飲み続けるのではなく、徐々に減らしてOKなので、最初はお高いですが続けやすいですよ。

②日本山人参

神の草日本山人参5年根錠剤240粒

日本山人参 引用元:Amazon

なんと一粒あたり5年根98%という高配合のサプリメント。

錠剤に固めるための最低限のショ糖エステル以外はイヌトウキ100%のパウダーで作られています。

こちらもAmazonで買えますよ。

こちらも1瓶240粒入り1〜2ヶ月分で16,200円とちょっとお高いですが、1番栄養価が高い根を一粒あたり300mgも使用しているので期待できそうですね!

ヒュウガトウキを使った商品にはどんなものがあるの?

続いてヒュウガトウキの商品も2つ紹介しますね!

  1. 日本山人参
  2. 日本山人参微粉末

前述した通りヒュウガトウキは根が生薬で使えないので、葉や茎を使っています。

 

①日本山人参

宮崎すどう農園のヒュウガトウキ100%サプリメント日本山人参

日本山人参 引用元:Amazon

宮崎すどう農園さんが自家栽培しているヒュウガトウキ100%のサプリメント。

このサプリの1番の魅力はこだわりの栽培法で、山中で自然に近い環境で栽培するために植林して森を作っています。

本来90粒入りで5,000円のところ、30粒入りで1,500円と少量で価格を抑えたお試しがあるのも嬉しいポイントですね。

お試しはAmazonで購入できますが、通常の90粒入りは取り扱いがないので公式ストアでの購入になります。

 

②日本山人参微粉末

日本山人参微粉末

日本山人参微粉末 引用元:Amazon

宮崎県高千穂産のヒュウガトウキ100%のパウダーもAmazonで購入できます。

なんと言っても約100杯分で1,700円というコスパの良さがポイント!

これならティーバッグではなく溶かして飲むタイプなので濃さを自分で調節できますよ。

お茶以外にもヨーグルトにかけたり料理に入れたりと使い勝手の良さが嬉しいですね。

 

どちらも別名が日本山人参なのはなぜ?

そもそもイヌトウキとヒュウガトウキが同じ植物だと誤解される原因の1つに、どちらも別名が日本山人参という点が挙げられます。

その理由は最初はどちらも「ウヅ」と呼ばれるイヌトウキだと思われていたためです。

この時点では日本山人参はウヅ、つまりヒュウガトウキも含めたイヌトウキを指していたのですが、その後ヒュウガトウキが別種であることが発見されたことで、どちらが日本山人参か論争が勃発。

1985年にはイヌトウキが、1993年にはヒュウガトウキが日本山人参であるとされたのち、1995年と2004年にもヒュウガトウキが日本山人参との発表があって、現在は「日本山人参=ヒュウガトウキ」に落ち着きました。

とはいえ、どちらが日本山人参かの議論が二転三転していることから、結局2つの総称として使われることが多いんです。

 

まとめ

イヌトウキとヒュウガトウキ。

どちらもトウキがついて同じセリ科の植物ですが、分布や収穫までの期間・成分など様々な違いがあることを紹介しました。

特に、ヒュウガトウキは特有の成分YN-1を含んでいること・根が生薬なので一般には葉や茎が使われていて、イヌトウキは1番栄養価が高い根がサプリメントなどで使えることがわかりました。

元々同じ植物だと思われていた関係で、現在はヒュウガトウキが日本山人参とされていますが、イヌトウキも日本山人参と書かれていることがあります。

なので、日本山人参と書かれている場合はどちらを指しているのかしっかり確認してくださいね!

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